FC2ブログ

二人でピンチを乗り越えて

◇小説・ふたなり奥様のレズビアン調教◆

388.【プロローグ.3】
二人でピンチを乗り越えて

◆ ◆ ◆

レセプション・パーティ開始三十分前。
開場時刻となり、私は会場スタッフと共に受付業務を開始した。
お招きしたお客様から招待状を受け取り、記帳して頂く。
荷物等があれば、クロークへ案内してお預かりする。
挨拶は常に笑顔で、丁寧な対応を心掛ける。
専門スタッフに混じっての業務だったけれど、どうにか問題無く終える事が出来た。
事前に何度もイメージトレーニングを繰り返した成果、だろうと思う。
ともあれ私は後の作業をスタッフに引き継ぎ、ホールへ移動する。

広大なホールは、既に大勢の関係者で賑わっていた。
企業経営者に系列会社の重役、有識者に著名人、皆それぞれに歓談しつつ、パーティの開始を待っている状態だ。
スーツ姿にタキシード、ドレスを着込んだ女性達、和装の人もいる。
年齢の幅も広く、まさに老若男女という感じだった。

やがてホール奥に設けられた演壇にて、司会の男性スタッフが開宴の挨拶を行う。
本日はご多忙の中、お集まり頂きまして、誠にありがとうございます――。
簡潔かつ無駄のない挨拶だった、きっと奥様の趣向なのだろう。
挨拶を終えた司会のスタッフは、そのままマイクを奥様へと引き継ぐ。
演壇に立った奥様は輝く様な微笑みと共に、主催者としての挨拶を述べた。


「ご紹介に預かりました「野乃神不動産」の野乃神でございます。本日は皆さまお忙しい中、お越し頂きまして心より感謝申し上げます……」


透き通った奥様の声が、広々としたホールに朗々と響く。
さほど長い挨拶ではない、さりとて短すぎる事もない。
来賓が立ったまま聞き続ける事を考慮した、程良い長さの挨拶だ。
これも奥様の方針なのだろう。
何れにせよ、新たなリゾート開発への参画を記念する歓迎レセプションに相応しい挨拶だと思う。


「……それでは簡単ではございますが、お越し頂いた皆様の、ご健勝とご多幸をお祈りしまして、挨拶とかえさせて頂きます。今日はごゆっくり、心行くまでご歓談下さいませ」


万雷の拍手を受けながら、奥様は丁寧に頭を下げる。
そして進み出て来た司会進行のスタッフに、マイクを預けた。
司会スタッフは、乾杯の音頭を取るべく、改めて声を上げる。
レセプションパーティは、つつがなく進行していった。

和やかに落ち着いた雰囲気のパーティだった。
立食パーティ形式ではあるものの、ホール各所に椅子やテーブル、ソファが設けられており、時折腰を下ろして食事をとったり、休憩を挟めたりする点が好評を博していた。
ご高齢の方への配慮だったのだけれど、ホールを見渡せば意外と座っている人が多い。
交流を深める目的があるとはいえ、立ちっぱなしはやはり疲れるのだろう。
何より、美味しそうな料理を味わって食べたいという欲求に応えている点が大きい。
奥様曰く、パーティの質は料理の質に左右される……との事だった。
表向きの体裁を取り払って考えた場合、確かにそう思う。

休憩を挟んだ私は、インフォメーションコーナーでお客様対応を行う。
お手洗いや休憩所の案内、クロークの荷物管理、外出する人のチェック対応。
挨拶がてら話掛けて来るお客様の雑談に、応じたりもする。
それなりにすべき事はあるのだけれど、忙殺される程ではない。

そうした対応を、私は小町ちゃんと一緒に行う。
小町ちゃんの隣りに立つと、未だに少し緊張する。
とはいえ、お仕事に支障が出る様な事があってはいけない。
私は気を引き締めると、ペントハウスの事柄について幾つか質問しつつ、業務をこなす。

それにしても小町ちゃんの対応は完璧だった。
穏やかな笑顔と優しい物腰、丁寧な口調。
小柄かつ童顔なので、子供っぽくすら見えるのに、接客の姿勢に一点の曇りもない。
これならどこでだって通用しそうだと思う、それくらい正しい接客態度だった。
胸の裡で感嘆しつつ、私も小町ちゃんを見習い丁寧な接客を務めるのだった。

小一時間も過ぎた頃。
小町ちゃんは別業務を手伝う為、派遣スタッフに対応を引き継いだ。
それから三十分後、私も休憩時間となり専門スタッフに後を頼む。


化粧室へ向かった私は、軽く化粧を整える。
鏡に映る自分を見つめながら、ふと、会場入り前に奥様が仰っていた言葉を思い出す。


「パーティが終わったら、私とヒナ、小町ちゃんの三人で、打ち上げをしましょう。明日、明後日とお休みだし、ヒナも今夜はこのペントハウスに泊まってらっしゃいな?」


愉しげに眼を細めながら、奥様はそう仰って。
その言葉に私は、何となくドキドキしてしまっていた。

そのお誘いはつまり、小町ちゃんと一緒に過ごすという事だ。
そして奥様が、泊まっていらっしゃいという事は。

予てより奥様から三人で過ごす事について、聞かされていたけれど。
とうとう今日なんだなあって思うと。
その、色々と想像して、緊張してしまう。
そう、色々と。

私は軽く頭を振って、雑念を追い払う。
まだお仕事の時間だ、色々考えるのは後にしよう。

そんな事を考えつつ、私は再びホールへと向かう。
臙脂色のカーペットが敷かれた廊下を歩きつつ、休憩時間の残りで外の空気でも吸いに行こうかな……などと思っていると。
紳士トイレ脇の喫煙スペースで、初老の男性が蹲っているのを見つけてしまった。
更に、その傍らには心配そうに寄り添う小町ちゃんの姿があった。

すぐ、小走りに駆け寄る。
蹲っている男性の顔を見て、何度かお会いした事のある関連会社の方だと気づく。


「則ヶ浜コミュニティの山田様ですね? 如何されましたか?」


私は声を掛けた。
初老の男性はこちらを見上げると、弱々しい笑みを浮かべて言った。


「いや、すまない……少し眩暈を覚えて、尻もちをついたんだ。そのせいでうっかり、こちらのお嬢さんを驚かせてしまってね。病院へ連絡をと勧められたんだが、折角のパーティに水を差してしまう恐れがある、ご勘弁願いたいと頼んでいたところさ」


「ですが……」


隣りで身を屈めている小町ちゃんが心配そうに呟く。
いつも冷静な小町ちゃんが、ここまで迷う様子を見せているとなると、恐らく尻もちでは済まない倒れ方だったのだろう。
私は頷くと、改めて口を開いた。


「山田様、それでは少しの間、別室でお休みされては如何でしょう? その間に私が、同行された秘書の方をお呼び致します。もしお休みされても体調が優れないようでしたら、病院までのハイヤーを手配致します。それなら如何でしょう」


初老の男性……山田さんは、頷いた。
すまないね、お言葉に甘えさせて貰うよ。
そう言って身体を起こそうとする山田さんに、私は肩を貸す。


「悪いね、こんな事までさせてしまって……体重が重くて申し訳ない」


「お気遣い無く。私はこう見えて、力持ちですから」

そのまま医務室代わりに確保していた寝室へ、山田さんを連れてゆく。
山田さんはソファに腰を下ろすと、感謝の言葉を口にする。


「ありがとう……美杉さん、だったかな? 感謝するよ」


私は笑顔で頷くと、その隣で小町ちゃんが山田さんにミネラルウォーターを差し出す。
後の事は小町ちゃんに任せて大丈夫そうだ。


「それでは秘書の方をお呼びします……失礼致します」


そう言い残して私は、ホールへと向かった。
その後、程無くして山田さんの体調不良は回復した。
ただ、同行秘書の方が強く検査を勧めた為、山田さんはハイヤーで近隣の総合病院へ向かう事となった。
野乃神社長に事情の説明をよろしくと頼まれ、引き受ける。
事後の報告となってしまったけれど、山田さんの希望だし仕方ない。
ひとまず大事に至る事無く問題が解決したので、私はほっと胸を撫で下ろした。


「美杉さん……先程は本当に助かりました、ありがとうございます」


山田さんを見送った帰りのエレベーター内。
小町ちゃんが、柔らかな声音で感謝の言葉を口にした。


「ううん! 今日は私も菱旗さんから色々と勉強させて貰ったもの! うん、役に立てて良かったよ」


私も笑顔で応える。
すると小町ちゃんは、優しく微笑みながら言った。


「あの……私の事は、小町って呼んで下さい……」


小町ちゃんの、その言葉が嬉しくて。
なんだかくすぐったくて、照れ臭くて。
私は頷いて答えた。


「じゃあ……私の事も、ヒナって呼んで?」


【下に、次ページもしくは前ページに移動するボタンがあります】
関連記事

◆DUGAレズビアン動画◆
(クリックするとサンプル動画を視聴出来ます!)


DUGA

★アダルト動画サイト「デュガ」は、有限会社Apexが運営する国内最大手アダルト動画サイトのひとつで、アダルト動画のダウンロード販売およびレンタルを行うサイトです! 日本の法律(倫理基準)をクリアしている為、騙しリンクやワンクリック等も一切無く、安心してサンプル動画を視聴出来ます!また、無料会員登録を行うと試聴回数制限の上限がクリアされます。(DUGAでの動画レンタル、動画購入には『キャッシュカード』以外にもコンビニで購入できる『ビットキャッシュ』や『ペイジー』が使用出来ます)


◆ ◆ ◆